村上泉君のお母さん、東栂枝さんから、先の慰霊登山に対してのお礼状と「少しばかりですが、皆様一ぱい召上ってくださいませ」と、金一封が送られてきました。手紙の一部を以下に転記し、会員諸氏への報告とします。金一封は、高橋会長とも相談の上、OGAC新年会等、泉君をしのぶ機会に使わせてもらえばと思い、事務局で保管していただくこととしました。
 なお、手紙の文中「文集」とあるのは、慰霊登山に関する高橋会長らのメールや登山報告をプリントアウトしてお送りしたのを指しています。その際、参加者の集合写 真や「泉のケルン」の写真なども何枚か同封しておきました。(由良)

 お盆が過ぎても毎日の暑さに苦しんでいます。先日は泉の山へ行って下さり、文集まで送って下さり、ありがとうございました。早速お返事をと思いましたが、五日の日からお盆まで今まで味わった事のない、体が変調になり、何する元気もなく十日ほど過ぎてしまいました。(中略)
  今日は少し気持ちが良くなったので、お返事を書く気になりました。皆様、帰りに寄ってくださればよかったのに残念でしたね。其の時はまだ私も元気でした。 泉は幸せ者です。私は何時も写真に向かって話をしておりますが、有難う、有難うと言っているように思います。今度の皆様の御好意に感謝しても、しきれません。折角お出でになって、寄ってももらえず、申し訳ない気持ちで一ぱいです。有難うございました(中略)。
  お盆に孫たちが来るのに苦しんでねているのかと思いましたが、十三日になって気分がよくなり、起きていられて、皆んなが主人と泉が助けてくれたわと、笑いましたが、何時も泉と、主人のおかげにして了い、また大笑いしました。五回も点滴をしたおかげで体力も劣えず、すぐ元通 りに動く事が出来て助かります。もう泉は呼んでくれてもよいのに、まだまだと言って呼んでくれません。
  皆様によろしくお伝えくださいませ。

   八月十六日

東栂枝